癒しの空間、笑顔が集うコミュニティーに
身体の状態は心に影響します。病気で苦しんでいる時に前向きな気持ちや希望を持つのは難しいものです。ヨガの目的の一つに心をコントロールする事がありますが、肉体を持ち、この世界で生きている以上、身体が健康であるということはとても重要なことです。
ヨガのアーサナは一般的に「ポーズ」と訳されますが、より正確には「快適に座る」ことを意味しています。よって、どのようなポジションであっても快適でなければならないのです。その為には身体の声をきく必要があります。それには呼吸が架け橋となります。呼吸を通して常に身体の中に意識を集中させることで、身体の気づきを得ていきます。それに気づくとき、身体は本来の状態を取り戻す事ができます。
普段、私たちの思考は常に忙しく留まることを知りません。歩きながら考え事をするなど、身体と切り離された所に意識が向いているという事は、誰にでも身に覚えがあるのではないでしょうか。また、思考は過去や未来に向きがちで現在に在りません。「今を生きること」、それはグランディングです。今いるところに根を下ろすこと、そして今に満足をして感謝の気持ちを持って生きること。今に喜びを見出して幸せな瞬間を生きることが、身体のエネルギーバランスの調和を生みます。それは心地の良い快適なアーサナへと繋がります。
ヨガのアーサナの練習が、エクササイズやストレッチとは違う理由の一つに「身体と意識を統合させること」があります。常に意識を身体に置くことによって、身体に何かをするのではなく身体そのものになるのです。
身体と意識の統合、つまり身体の中に生きることは、私たちの精神性(霊性)を高める為にも不可欠な練習となります。