気功と空間感覚。
よく「気」ってどんな風に感じるのですか、と聞かれます。
言葉で表現するのは難しいですが、それは空間の感覚に似ているように感じます。
部屋の空気が重くなったり、軽くなったりするのを感じることってありますよね。
そんな風に空間に広がる「気」の密度や大きさなどを捉える感覚を応用します。
例えば腕を上げる時、腕の筋肉で上げるのではなく、腕の上、特に前腕に乗っている空気、この空間を持ち上げる感覚を使います。
または、腕の下の空間が腕を持ち上げてくれるのでそれに委ねます。
そうすると、前腕の上の空気、空間が重く感じられて、もうこれ以上あげたくないと感じるポジションがあります。
または、腕の下の空間によって腕がサポートされている、そこにただ腕を乗せている、そんな感覚になります。
これが気功体への入り口です。
気功体に入ったら、身体の外に感じていた空間の感覚が、今度は身体の内側にも感じられてきます。内なる空間、これは快適な身体へ導くためにとても大切な感覚となります。
まず、胸のエリアと腕が内なる空間で繋がり始めます。
その際に腕全体がジーンとしびれるような感覚になってきたり、指先がピリピリしてきたりします。
暖かいと感じる方が多いようですが、その方が本来持っている「気」の性質によって違うようです。私は、サーっと細かい粒子が通るような少し涼しげな感じがします。
こんな風に自分自身の「気」の性質、または身体の外の空間感覚が分かってくると、日常生活でもあらゆるものがそれ特有の「気」を放っていることに気づきます。
わかり始めた段階の時は面白くて色々と試したくなりますが、個人的にはやりすぎはおすすめしません。わかる時は普通にしていても気づきが入りますし、いちいち感じようとしなくてもいいように思います。
(パワーストーンや宝石の波動を感じて遊んでみるのはおすすめですよ。)
感じたことはただの情報なのですが、過剰に反応してしまうと、ここの「気」はよくない、波動が悪い、とジャッジしてしまうことになりかねません。
やっぱり自分がニュートラルにいることが大事だと感じます。
チャクラ自体も恒常性が働いて、感じやすくしたり、感じにくくしたりしているので、その自然な働きに任せるのが良さそうです。
話が少しそれますが、私がエネルギーヒーリングを学んでいる時に、あえてチャクラを閉じる練習もしました。でも私の場合は、一旦は閉まるのですが、何かに反応するとすぐにぱ〜っと開いてしまいます。これはハートチャクラの話です。
最近やっていないので、今はどう反応するかわかりませんが、チャクラもまたその広がりを空間感覚で捉えることができます。
このように身体の内なる空間感覚が養われていくと、今どのあたりに気の詰まりが起きているか、などが体感的に捉えられるようになってきます。
身体の内といっても、筋肉や内臓組織の感覚とはまた違います。
空間、スペースです。空間には情報があります。
空間の感覚でその情報を捉えた時に、内なる空間は肉体よりも大きく感じられるかもしれません。
来月からは、プライベートとセミプライベートレッスンなので、こういった内容も詳しく(マニアックに?)お伝えできるので楽しみです。